題字:権田直博

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2017年4月27日木曜日

犬を飼うことにした 2

ティアハイムで なかなかピッタリの犬を見つけられなかった私たちは、つぎにネットで ボランティアで犬を保護しているひとたちから譲ってもらうというプランに変えました。
様々な団体が有り、ベルリン近郊を中心にしらべていると、どのこも可愛いんだけど 年齢、性別や大きさなどで見ていって 一匹よさそうなこを見つけました。
早速コンタクトをとりましたが、その犬はとても活動的で毎日ジョギングできるかどうかを尋ねられ、いや、できません、、とまたも撃沈。しかしそのひとが違う犬を紹介してくれました。
その犬も わたしたちが目をつけた犬とおなじくポーランドから保護された犬で、サイズも年齢も(一歳半)性別(ほかの犬とのトラブルを避けたいしメスを希望していました)も私達の希望にあっていました。 早速その犬に会いに行くことにしました。
施設などはなく、保護しているグループのうちの一人が家で預かっているというかんじでした。 その人はもう3年くらいその保護を手伝っているとか。
チプシィがいたポーランドの犬保護施設はとても悪い環境だそう。(もちろんほかのところはいいところもあるかもしれませんが、すくなくとも悪い環境だから保護された)
この犬もその檻の中で生まれたようす。そして 話していくと、引き取るとき 施設のひとに一歳半くらいだって言われたらしいんだけど、じっさいドイツにつれてきて、獣医に見せたら3歳くらいいってるかもしれないといわれたと。
はっきりいって3歳は視野にいれてなかったけど(大きくても2歳くらいまでを希望してた)でも会っちゃうとだめですね、 もう3歳でもいいから このこがいい と思いました。大きさがちょうど カブ(前にかってた犬)くらいで触って、カブをおもいだし 泣きそうになりました。

ベルリンにつれてこられてからつけられた名前 チプシィという名前がもうついちゃってて、新しい名前をつける楽しみなどはもうありませんが、そんなことは大したことでは無いなと思います。そこからあだ名のようなものを わたしたちのオリジナルで呼んでつけていけばいいかなと。
ただ、チプシィは生まれてからずっと檻の中で暮らしてきたから、いま目にするすべてのものが興味深くて、そこだけがちょっと問題です。初めて会ったときに散歩に連れて行ったけど、あちこちクンクンかいで歩きまわって リードが絡みまくり、すれ違う他の犬も怖いもの知らずでどんどん近づいていくかんじです。 まっすぐに歩かないレベルの、、。
こりゃしつけが大変だ、、とわたしたちは話し合いました。

それで一度家に帰って どうしよう チプシィをひきとるかと話しましたが私の中ではもう引き取るって決まってました。

ちなみにチプシィ 雑種オブ雑種っていうかんじです。いままでネットでみてたのはもっとテリアっぽい見た目とかそういうのをかわいいなってみてたんですけど、もう なんとなんのミックスかと聞かれれば ミックスとミックスのミックスであろう というかんじです。そこもかわいいところです。

そして後日もう一度会いに行くことにしました。 パトは犬はものじゃなく命なんだから簡単に決められないと。
前は雨が降っていたけど今度は晴れ。また散歩に連れていきました。
あいかわらずの 好奇心、、。
でもきっとしつけでまっすぐ同じスピードで歩くようになるはず!
フレンドリーで目もきらきらしていて可愛らしいです。

そして私たちはチプシィを引き取りたい、と願い出ました。
保護してる人たちも私達に好感をもっていて、ぜひお願いしたいとのことです。
しかし、その前に我が家をチェックしなくてはなりません。
保護してる人たちがうちの環境を直接見に来て、それで 大丈夫そうなら譲ってもらえます。その際、チップ埋め込み、予防接種、避妊手術代として 200〜300ユーロくらい支払うとのことです。何度も、買うっていうふうに思わないでねというようなことをいっていました。 もちろんわかってますとも。

30日にうちを見に来るとのことです。
まだ決定じゃないけどだんだん 近づいています。
わたしたちは張り切って犬用の寝床をもうネットでかってしまった。。

はたして私たちはチプシィをひきとれるかな? 

余談ですがチプシィは40cm以下の大きさの犬です。
このまえナディンも犬を引き取りました。
その犬は40cm以上でこの前のイースターのときにナディンとともにうちに泊まりに来たけどおとなしく賢い犬でした。
40cm以上の犬の場合は 引き取ったあと獣医にいって、テストをうけなければいけないようです。そのテストは犬に対する理解が有るかどうか。 見せてもらったけどものすごい枚数です。内容は、この顔のとき犬はどういう感情ですか とか 犬の祖先はなんですかとか、犬の妊娠期間はどれくらいの長さかとかもういろいろ。もちろんドイツ語だから私は全部読めたわけじゃないけど そういう内容のテストでした。

また、ナディンは犬が原因で引き起こった事故などにたいする保険にもはいったみたいです。誰かをけがさせてしまったりとか、ものをこわしたり、 犬が原因で車の事故になったりとかそういうの。それは義務ではないみたいだけど、ナディンは速攻入ったよ!

おすすめするといってました。
ウチラの犬はちいさいからどうだろう、パトは いらないんじゃないかっていってます。
様子をみて考えよう。

そして 州にもよるけど、だいたい犬税が 月10ユーロくらいかかります。
またまず獣医につれていってチェックしてもらうのに100ユーロかそれ以上かかります。
犬を買うにはもちろんお金がかかります。
それから、ドイツの犬はだいたいしつけがちゃんとなされてます。だからお店や電車にも乗れるのです。もちろん躾のなってないいぬもいるけど、大体はちゃんとしてる。
それから ちゃんと散歩につれってないんじゃないかとか近所の人が気づけば通報、虐待とみなされれば 犬を取り上げられ、犬はティアハイムに入れられます。
そして 犬の学校というのがあって、飼い主と犬が一緒にそこに通い、しつけ方などを学ぶ場がけっこう一般的にあります。

日本もほんとうに早くそうなってほしい。
言い方は悪いけど、ほんとうに日本は遅れてる。家族だなんだっていって 服を着させるのは そのもっとずっとあとのことだ。ペットショップで学割だとかなんだとか、狭いショーケースに閉じ込めて一日中大きな音楽がなってるような街の中で売るなんて どうかしている。
流行りの犬を量産してうれなくておとなになった犬はどうなるんだろう。

わたしも子供の頃は知らなかった。いろいろ。かわいいっていうことだけしかあたまになく、ペットショップにいって犬や猫をみるのが楽しかった。カブだって お父さんがペットショップで買ってきた犬だった。
でもおとなになって、ちゃんと考えたら、ああこれはおかしいなと気づいた。

今回犬を飼うのだって ほんとは子犬からかいたかった。最初は。
一緒に生きるなら、一日でも長く一緒に過ごしたいから。
でも うちはふたりとも働いていて ずっと子犬にかまっている訳にはいかない。
家において寂しい思いをさせるなら すこし成長してる犬の方がいい。
そうやって、犬のためにも自分たちの生活スタイルに合わせても犬を選んで飼うことも重要だ。しょっちゅう散歩にいけないけど 犬と暮らしたいひとは 老犬を選んだって良い。そしてこの国ではそういう考え方はさほど珍しい考え方じゃない。

ドイツに住んでいて、なんだよ 日本のほうが良いなとおもうこともあったりするけど、
この点は絶対にこの国に住んでいてよかった、ほかに誇れることだとおもう。
日本も自分の国のいいとこばっかり自分たちでみて満足してないで、良くないところもちゃんと見ないといけないなと感じます。見てるひとはちゃんと見てるんだろうけど。そして 活動を頑張っているとおもう。

なんでも いいところと わるいところがある。

こちらは 飼い主のマナーの問題、、犬の糞を拾わないひとがまだまだたくさんいる。
おかげで道を歩くときは気をつけてないとふんじゃう。
そこはほんと遅れてるとおもう。














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